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あたたかい水の出るところ

広島女学院大学図書館のNです。

本日ご紹介するのは、寒い冬には恋しくなるあれが題材のお話です。


「あたたかい水の出るところ」
木地雅映子 著

少々妄想癖のある大島柚子は、小さいころから近所の温泉「松の湯」が大のお気に入り。
いつものように「松の湯」に行ったある日、瀬田川福一という男と出会ったところから、彼女の日常に少しずつ異変が起こり始める。

「うちは多分、フツーですし。」
「最近の子は、みんなそれを言う。フツーフツーって。」
「でも、フツーって、なにを基準にして言ってるんだろうね?」

普通だと思っていたことは、どうやら普通じゃないようで。
孤独だと思っていたけど、実はそうでもなくて。
そんな「固定観念」から抜け出すまでの物語。



多分、家庭の問題って、本人は気づきにくいものなんですよね。それが普通だと思っているから。
でも、外に目を向けると「どうやらそうじゃないらしい」ということに気づく。
気づいた時に、ゆずちゃんが何を思い、どう行動するのかがこの物語の根幹かなと思います。

あと、福一への印象のV字回復っぷりは、少女マンガですね。
お姉さん、ニヤニヤしちゃうよ。

主人公が女子高生なだけあって、難しい言葉や言い回しが無いので、とっても読みやすいです。
普段本を読まない方も、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

「あたたかい水の出るところ」(913.6/Kij)は、図書館2階32棚にございます。

by libfriends | 2017-12-12 10:47