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キッチン

広島女学院大学図書館のNです。

夜、シンクを綺麗に掃除し、炊飯器のタイマーをかける。
朝、炊き上がったごはんとおかずをお弁当箱につめる。
夕方、夕飯の支度をする。

毎日立つキッチンは、第二の私室と言っても過言ではありません。
気分的には「ようこそ!我が城へ!」というレベルです。

今回は、そんなキッチンがタイトルになった本をご紹介します。

「キッチン」
吉本 ばなな 著

両親と祖父を早くに亡くし、祖母と暮らしてきた大学生・桜井みかげだが、その祖母さえも亡くしてしまい、天涯孤独の身となる。
ある時、同じ大学の学生で、祖母の行きつけの花屋でアルバイトしている田辺雄一に声をかけられ、雄一宅に居候することとなる。
雄一はオカマバーを経営する母・えり子(実は父・雄司)と2人暮らしである。
みかげは田辺家のキッチンで眠るようになり、風変わりなえり子・雄一親子とも少しずつ打ち解けていく。
かつてのボーイフレンドとの再会などを経て、日を追うごとに祖母の死を受け入れ、みかげの心は再生していく。(Wikipediaより引用)

自分だけを残して周りが亡くなってしまう時って、自分の周りに死の臭いが充満しているような気分になります。
そんな時、キッチンに居たくなる気持ちはわからないでもない。
動物や植物の命をもらう場所であると同時に、自分の血肉を得る場所でもある気がするんですよね、キッチンって。
なので、キッチンには死を生に転換できる場所というイメージがあります。

そんなキッチンに立つことに喜びを見出していく「みかげ」の視点で、人の心が再生していくさまを体験できる1冊。

「キッチン」(913.6/Yos)は、地下1階86棚にあります。

by libfriends | 2018-09-16 09:00